自転車でフラッと海へ行くブログ

海が見たくなって自転車で出かけた 白浜、沖縄、タイのタオ島を経て紅海まで行く予定。なおダイビングのライセンスは日本に届いたのでまだ手にしてない

インドの東北、地方都市ディマプールにまでメイドカフェが進出していた件


いらっしゃいませ、ご主人様!

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絶対領域が眩しい!

 左手の闇の紋章はヘナアート

 

 

 

建材屋さんの豪邸を後にして2時間。

ディマプール市内まで15kmくらいの道はずっとラフロードで走りづらい。

整備中みたいで片側だけ舗装されてて、でも車は走ってない。

 

バイクなんかはOKらしくて自転車を乗り上げてそこを走る。

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動画もあるけど視聴率悪いから画面どり

灼熱の道、途中で何度も休憩して水を飲んだりチャイ飲んだり。

ディマプールは電車の駅もあるし、空港もある、アクセスのいい商業都市

でも道は悪い。

未舗装のドログチャ石ゴロゴロで細タイヤに辛い。

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ディマプール駅

カチャリ遺跡という、ナガ族に侵攻される前の部族が作った巨石群、それを飾った公園があり無料で入れる。駅から2キロ弱の近さ。
ただ、そこまでの道がドロドロ。

自転車を降りて押しても足が埋まる。

 

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立派な門。でもここからは入れません、入口は300メートルほど南

 

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どう見てもち○こです本当に……

 

 

 荒れた道路走り疲れたんですぐ休もうと宿を探したら、全部高い!

最低でも500ルピー750円もする。

300ルピーくらいに収めたかったので走り回って探した、

 

 

そしたら、宿は無かったけどメイドカフェが! 

 

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見つけた瞬間テンションだだ上がり

 これは入るしかないでしょう!

多少ボラれても大阪日本橋のメイド○ームなんぞよりはよっぽどマシだろう、と。

 そこで冒頭の写真。

 

カッティちゃんというメイドさん、載せないけどツーショット写真も撮ってくれた。載せないけど。

日本の少女漫画が大好きで、コスプレもよくするそうだ。

インスタやってたので交換してもらった。 

 日本人だと言うと、気に入られたみたい。

 

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オムライスにハート♥️外さないなあ。

はい、あーん。

 

日本のオムライスには敵わないと思いますが……

 

ううん、ちょっとスパイシーだけどすっごいおいしーよ!

 

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かわいいメニュー。お値段は一般的なレストランの2〜3倍

 

で、これ知ってる? ってマンガを渡された。

 

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599ルピー、900円。インドの物価としては高額


なんと同人誌。

友達がつくっているとか。オタク文化の進出は凄まじい。

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とてもインド人が描いてるとは思えない

 

ジュン「何で先生は授業時間を無駄にするの?

先生「とにかく、誰か樋口にもうすぐ中間テストだって教えてやってくれないか

ジュン「バカでいいとこなしの樋口なんかのために

「あのバカ

「先生にだけは気に入られちゃって

「私あいつ大嫌い

 

薄い本というほど薄くなくて、中身は健全。

 

「よろしければ差し上げます、ぜひ読んで下さい」

とカッティちゃん。

「きっと気に入って貰えると思います、ご主人様♡」

はい!

超面白かった。

興味ある人はディマプールに行けば買えます。たった900円なので買って読んで下さい。

 

結局夜中までそこら中をさまよって安い宿を探したのに無くて戻って500ルピー払ったという鬱回でした。

アドセンス取ってないから何でも言える、google mapsは間違いなくクソだと判明。 

ディマプールでホテル、ゲストハウスと書いてある95%は嘘。全く存在しなかったり、学生寮だったりそんなのばっか。

 maps.meが比較的正確。

 

追記

あと忘れてたけどその宿のバスルームで洗濯してたら、自転車用のシマノの指ぬきグローブがまだ入ったままなのに、気付かずそのバケツの水をトイレに流してしまい慌ててきったねえそのトイレに手え突っ込んでしまった最低な記憶。結局取り返せなかったしそんなとこに手を入れてしまった自分にも幻滅するし散々だったディマプールでした。

激鬱。

 

 

 

 

インドの東北地方で親切な人に会いすぎて怖い

コヒマからディマプールへ向かう山道。
大雨泥道激坂下りで、ブレーキから泥がじゅるじゅるホイールを削る嫌な音が鳴り続き、挫折。

押し歩きしてると、山奥に突如豪邸が現れた。

空いてる門から侵入。

 

すんませーん、ガレージかして??

 

うん、いいよ!

 

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ガレージやあああ、貸してもらお

まじですかやった!!

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気のいいニイちゃん

この人がレビさんといってめっちゃいい奴。

英語が堪能でほかのみんなの通訳をしてくれた。

日本人だと言うと、ナガ族は戦争の時は顔がそっくりな日本人に協力して戦ったんだ、って言ってた。「イギリス人もインド人もかおが違うからな」ナガ族は典型的アーリア人種インド人などとは違って日本人にいそうな顔をしてる。

実は二つ年下。

弟の家に来てたって言ってた。ガレージを快く貸してくれて、修理も手伝ってくれる。

それどころかかわいい姪っ子がチャイのみならず紅茶まで入れて持ってきてくれる。

シャイで写真を撮っていい?って2時間くらい交渉してやっと一枚撮らせてくれた。

でもなんか勿体無いからブログには載せない。

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仕事のマネージャーとかオーナーとかの仲間らしい

 

濡れて寒いだろ、って七輪みたいなのも持ってきてくれた。なんてあったかいんだ!

 

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空気を送るためにコレをぐるんぐるん振り回す

 

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グチャドロのブレーキシュー

 

これからどこ行くの?って聞かれて、ディマプールっていうと、俺たちもこれからディマプールに帰るんだ、よかったら乗ってかないか?

 

いいんですか!?

お願いします!

 

結局、車。

 

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入らなかったからタイヤ前後外して輪行

 

家を出てすぐお店に止まって、ご飯でも食べるのかと思ったら、

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コレがなかなか美味い!

でーん、ウィスキー!

運転手も飲んでいて、大丈夫かよって思ったら隣で飲んでるのがトラフィックポリス、交通警察。日本人なのか、って珍しがって色々喋りかけられた。

ナガランド州はドライステートって言う禁酒州だったはずなんだが?

 そのポリさんも明らかに車で来てる。

 

テンション上がってクルマに乗って、なんか日本の歌を流せよって言われたんで、ブルーハーツ流した。


ナガ族インド人とブルハ熱唱1

 

生まれた所や皮膚や手の色で、一体この僕の何が分かると言うのだろう

運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか

 

ちょっとこれ、作為的過ぎるきらいもあるけど悪くはないでしょう。

 

ナガ族には首狩りの文化がかつてあった。日本軍が敗走の時に首を狩られたんだろうなんて憶測でブログを書いている人もいるようだけど、来てみて喋ってみれば印象は変わるのに。

 

 

途中、落石がごんごん落ちてきて、重機が来て撤去するまで動けなくて長い渋滞になったりしながら、

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最後尾ははるか遠く

夕方にごはんもおごってもらった。

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出ましたキングフィッシャービール!

暗くなるまで走り続けてやっとディマプールに着いた。

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ひどい悪路に車はドロドロ

ああ、自走じゃなくてよかったー!

って事で一晩厄介になる。

こんなによくしてもらって本当に感謝しかない。

 

翌朝、起きると家は材木屋さんか建材屋さんで木材とかでっかい電鋸があった。

 

その間に置いていたコレ

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巨大な骨

山に木を切りに行ったら象が死んでたから持ってきた、って言ってた。

比較用のタバコ近くに起きすぎた。もう一枚。

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コレは臼歯が写ってる。

 

 

 

レビくん、ロコシェニョーさん、ビボツオくん、テジャングちゃん、それにみんな

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ずっと忘れないよおお!!

 

 

 

 

 

 

 

次回はディマプール市内、鬱回です!

 

 

 

今からディマプールに向かって自転車担いで行きます


まだそんなに降ってない、ナガランド州博物館への道

宿のババアがむかつくコヒマのゲストハウスを後にして、とりあえずナガランドステート博物館に行ってみた。

昨日まではなんとか晴れてたのに、今日は大雨。金魚柄のポンチョが大活躍。

2、3キロ北に向かって自転車を漕ぐ。

ステートミュージアムは泥の激坂を上った途中にある。

びっしょびしょに濡れながら自転車を駐輪。

入り口で、おばちゃんが喋りかけて来た。何語か全然わからない。

英語で適当に日本から来たとか返していると、まあいいから着いてこい、みたいな雰囲気を出す。

自転車を置いて着いて行くと、チケット売り場を素通りした。

係員が俺になんか言ってる。

おばちゃんを指差して、俺も素通りする。

 

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このおばちゃんは実はここの館長か何かで、強大な権限を持っているんだ、とか妄想しながら。中を見物してるとあわてた係員がすっ飛んできた。

おばちゃんと何やら話して、どうにか納得してくれたみたい。

現地語、インドは何百種類も言語があってナガル語だと思うけど判別なんてつかない。このおばちゃんの服は展示してあるのと色違いのお揃いだったので多分ナガ族の人だと思う。

 

 インドの東北地方ナガランド州は沢山の種族が混在していて、その各風習を展示してるらしい。

 

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これは赤いけどおばちゃんは緑のそっくりな服

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ボウガン! 

 

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羽根の数が多い奴が偉い。手前は三下

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槍に盾

 

武器たち。

 

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竹製の弓。小学生のとき似たようなの作った

 

 

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各種色々な槍。喋る奴あるかなあ

 

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ボウガンと銃。歴史……

 

 あと人形。呪術的な用途だと勝手に思ってる。

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男女。たぶん

 

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かわいい

 

 で、出たところで料金表をチラ見したら、写真一枚50ルピーとか書いてた。

ばっしゃばっしゃ撮ってたから破産するとこだった。

おばちゃんありがとう!

言葉通じなくてもこの恩は忘れません!!

 

 

そのあと豪雨の中、ディマプールに向かって激坂を登って行く。急斜面の道路に水が川というか急流のように流れてる中、降りて押してなんとかギリギリ進む。くるぶしまで急流に浸かってる。雨宿りしようにも両サイドは山と谷。

やっと雨も止んで平坦なとこに出たら、この先インパール、って書いてあった。

 

痛恨のミスコース。

 

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こっち、逆走


 一時間くらいかけて登ったのに。

下りは一瞬。

ただ、泥水がホイールに掛かって、ブレーキをするたびにアルミの削れる嫌な音が聞こえる。ジャリジャリ言って、ヤバそう。

 

発展途上国の自転車に、最新ディスクブレーキが多数搭載されているのは、これは必然だと分かった。

 

リムブレーキは泥道に弱い。ディスクブレーキなんか要らないというのは道路整備の行き届いた先進国の驕りだ。

 

しばらくずっと急斜面の下りを、極力少なめのブレーキで駆け降りて、ヤバそうになったから諦めた。

 

ブレーキシューを見たら、削れすぎてもうペラペラになってる。

これはもう担いで行くしかないんじゃないの?

雨もまた降り出してる。

 コヒマからしばらく走って、ひと気もない。

そんな場所にあった、山奥にぽつんと建つ一軒家、それも豪邸。

 

すんませーん!

 

でっかいガレージが併設してある。

そこで修理させてもらおう。

知らないナガ族の人の家に、お邪魔する事にした。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コヒマまで自転車をバスに乗せて降りてから漕ぎます


バスに乗る直前にバス会社の奴が、自転車は追加料金200ルピーだ、なんて言い出した。

ふざけるな!昨日そんなこと言ってないだろ!

でもダメだ、下ろしてくるんだ、と。

その時手持ちがなくてATMはどこも閉まってる。開いてたと思ったら機械にお金が入ってなくて使用不能

3、4箇所くらい駆けずり回ってやっと使えるところを見つけて下ろしてたら電話が掛かってきて早く来い、バスもう来てるぞ。

うるせえな。分かっとるわい。

すごくイライラした。

で、やっとバス乗り場に戻るとじゃあ300ルピーだ。とか言われてキレた。

さっき200って言ってただろお前、バス代400で何で何でチャリに300も払わないといけねーんだよバカか。もういい、別のに乗るから400返せ。今すぐ。早く!すぐ返せ!

自転車代200になった。

 

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隣の席の奴がメット被りたがったので貸した

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車窓からの眺めはまあまあ

 

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まだちょっと不機嫌。



 

夕方5時過ぎに着いたけど、山奥だしインドは東西にも長いくせに標準時が一個しかないせいでもう真っ暗。

 

ゲストハウスを探して急階段を自転車担いで降りる。

 

やっと見つかった宿のおばちゃんはなんか性格的に嫌い。こいつとは絶対合わないわ、って奴。

細かい。融通が効かない。お前ほんとにインド人か?って思った。

事情でギリギリしかお金おろしてなくて、払っちゃうと晩ごはん食べられない。

 

明日下ろすから宿代その時でいい?

ダメ。

クソが。

 

でも他のホテルとかはバカ高いんでそこのドミに泊まった。ドミのくせに300も取りやがる。個室は倍の600ルピー。田舎は宿が高い。でもお客は俺一人で広い空間を独占。

そんでカギかけてたら、他の人が来るからかけんといて、って言われた。

まあそれはそうだな。

と、カギはやめたのに、そのあと何回でも言ってくる。ウザい。分かっとるっちゅうねん!

全く客なんて来てないのに。

 

翌日はダラダラして、その次の日観光。

 

コヒマは街っていうか山。

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日本なら多分全部違法建築

急斜面の山肌に無理矢理家を建ててる。今にもずり落ちそう。

 

 

 

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標高が高いからずっと雲がかかってる

 

 

あと、WW2のセメタリーってとこがあった。コヒマの戦いで日本軍に倒されたイギリス兵、インド兵の墓だ。

無茶苦茶広い。

この坂だらけで家を建てるのもままならないコヒマに、こんな平坦な一等地を使って英兵の慰霊をしているというわけだ。

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広大な敷地

 

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戦没者の名前が刻んである

 

そりゃ戦勝国は立派なものを建てらっさる。

手入れも丁寧に行き届いてて、インパールの慰霊碑とは比べるべくもない。

 

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グーグル翻訳の画面

日本の兵隊に武力で侵略されたが彼らの勇敢な戦いによって阻止された、みたいなことが書いてある。イラっとしたからバカグーグル翻訳の画面しか残してない。

この裏には地面にテニスコートが描かれてる。

ふん、テニス中に撃たれたんだろう。

人数の多さでもなく、同じ戦死者でもこんなに大切にされているイギリス兵と、ほとんど忘れ去られている日本兵、この違いは何なのか。

 つまり、このイライラする感情の原因は嫉妬だ。

 

※追記。 碑文コピってたの残ってた

 

 

HERE AROUND THE TENNIS COURT OF THE DEPUTY P COMMISSIONER LIE MEN WHO FOUGHT IN THE BATTLE OF KOHIMA IN WHICH THEY AND THEIR COMRADES FINALLY HALTED THE INVASION QF INDIA BY THE FORCES OF JAPAN IN APRIL 1944

 

だって。

 

 

 

 

腹が減ったのでレストランに入ったら、ポーク、ビーフ、オアドグミート?って聞かれた。

は?

ドグ?

わんわん。

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お皿の下の文字に注目

 

マジでか……。

 

太地町行ってクジラは食べたけど、犬さんはちょっとごめんなさい。

かわいそうじゃん!!

 

今日のわんこ

 

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にゃー!

 

あまりのショックで、動揺してにゃんこの写真を撮ってしまいました

にゃんこなら食べられないにゃー、にゃーーー

 

 

 

 

 

インパールの公園と川泳ぎ


 

 

慰霊碑と平和記念館に行ったあと、インパール中心にある公園に行った。

ここはイギリス軍が侵略する前は王族が住んでいた神聖な場所だったそうだ。

 

 

 

チケット売り場には外国人100ルピー、観光客20ルピー、インパール人10ルピーと書いてある。

マニプールには日本人そっくりな人がたくさんいるのでバレないだろうと、しれっと20ルピーを差し出すと、チケット二枚くれた。

 

うん、だてにピーチ航空でフライトアテンダントに「あ、日本のパスポートをお持ちの方ですか?」なんて言われてない。

 

自転車は置いてけって言われる。中広いからやだって言ったけどダメ。あいつら自転車じゃん、って乗ってる奴指差して言うと、レンタル自転車のみだとか。

 

正門から入ってしばらく進むと奥にチケット出すゲートがあって、カバンチェックされる。で、奴はタバコのまだ入ってるやつを見つけ出してクシャってして投げ捨てた。

おいまて!

 

中には若者が多い。ここがインパールのナンパスポットなのは確定的に明らか。

 

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金のドラゴンの船に乗って、王族は川遊びしてた

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口開いてマヌケな顔の狛犬ぽい奴

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ため池

 

でも、大したものはないからレモンティー飲んですぐ帰る。

 

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20ルピー。外の倍の料金

 

タバコ返せって言ったらゲートの受付はちゃんと覚えてて、返してくれた。

 

 

街をフラッと流して自転車屋でインド式超うるさいベルとか冷やかしで見たり、コヒマ行きのバスを乗り場でチケット予約したり。

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けっこうデスクブレーキ車がある。泥道では必須

 

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じぇれび、っていうらしい激甘お菓子

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危険!と分かっていながらつい食べてしまうアイス

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ケンタッキーとかアディダスとかベネトンが入ってる

こういう商業施設には綺麗目なトイレがある。

間に合った。

インド人はローヤルエンフィールドばっかり乗ってるくせに、服はハーレーの店があってトゲトゲの超カッコいい革ジャン売ってる。

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15,000ルピーくらいだったかなあ、二万円以上。たっか! 牛革じゃなかろうな

 

 

あ、あとウーマンズマーケットっていう女の人ばっかりの市場があるって聞いてワクワクして行ったけど無言で冷めた顔で立ち去ったり。

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おばちゃんか、おばあちゃんしかいなかった

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様々なものを売ってる

ここまでは絵にはなるけど別に楽しくはない。

ここから。
 

適当に回ってたらユースホステルを発見!

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上でカゴを編んでたおねえさんが手を振ってくれた

ここは寄宿舎じゃなくてツーリストも泊まれるホステルだった。

ドミが160ルピー、個室が300ルピー。

インパールは宿が大体高い。2000ルピーとか平気でするので、ここはおススメです。

飛び込みで部屋を決めて、付近を散歩してたら人が川で泳いでる。洗濯とか洗髪もしてる。 

 行くしかない!

 

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水浴びだアアアアア!

 

すぐに水着と石鹸とGoProもどきを取りに戻ってダイブ!

濁り水なのでシュノーケルはいらない。

 

ガンジス川で泳ぐのはちょっとって思うけどここなら上流だと思うし多分きれい。泥水だけど。

 


インパールリバーでスイミング

 

子供達が写真を撮ってというので一緒に撮った。

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んでユースホステルに戻ってバケツシャワー浴び直して、飯食って個室で全裸になって洗濯してるとドアがノックされた。

フルチンで出ると、インド人のホステルマネージャーが女性を連れてて、

「日本人がもう一人来たぞ!」

きゃあ!

 

京都出身のキャリーバッガー、あのガラガラ引く奴でインドにもう半年いるとか。しかもソロで。

すごい。

何人かの親しくなった人以外、ほとんどの京都人はいけずなので嫌いだったけど、すごい面白い人もいるものだ。人種差別はダメだ。

モン市だとかナガランドのかなり奥地までひとりナガ族のおじいちゃんに会いに行ったとか。

ナガ族の手作り刺繍サコッシュを買ったと見せてくれて、柄がとても可愛かった。

 

人と旅行するのがキツいから一人旅、という話で意気投合。

少し前まで二人だったけど、なんとか理由つけて逃げたらしい。

俺も、前にインドにいた時、同じ英語学校に行ってたタイ人のザキアちゃんと日本人三人でマイソールまで半日旅行しただけで、ひとりで逃亡した。その節はごめん。

基本的に自分勝手に動きたいから誰かに合わせて我慢することが出来ない、ようは社会不適合者なのです。

 

 

 

 

インパールの慰霊碑と平和記念館


書きにくい。

いつもの記事のようにちょけたこと書くと炎上商法になりそうだし、殆ど誰も見てないブログとはいえ。

 

ここは、補給をしないで気合いで敵から奪え、という気の狂った精神論・根性論を振りかざした司令官の指示で、実際に病死、餓死した方が三万人以上、戦死した方が二万六千人いる。そんな場所なのです。

一人の死が三万件起こった、って言い換えたのは誰の言葉だったか。

 

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75年前に実際に起きたことだけど、でも実感がわかない。

自転車で登って、途中で挫折して車に乗ったあの道がそのルートだった。

白骨街道なんて呼ばれているそうだ。

彼らが一人としてたどり着かなかったインパールの地に、慰霊碑が建ってる。

 

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俺がこの戦いで死んでたら、こんなもので慰霊だなんて言われても絶対に納得できない。

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近くにいた管理者のインド人にカギを開けてもらって中に入れてもらった。

碑を前に手を合わせたけど、ここに英霊がいるとはどうしても思えなかった。 

 

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明日のため?

 

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成仏?

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管理人はここは地元の有志がボランティアで手入れをしてるんだ、って言っていた。

厚生労働省のサイトには、この碑は旧厚生省が建て、厚生労働省がマニプール州政府に委託して、慰霊碑の掃除、敷地内の除草、周辺植栽の伐採、巡回などを行っている、と説明があった。

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手は管理者のインド人

そこから左手にちょっと行くと、平和記念館がある。

 

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日本財団というところが、インパール平和資料館支援事業で建設の支援をしたそうだ。 

75周年の今年、令和元年6月にオープンしたばかりで建物もピカピカ。

入館料はフォーリナーは一律100ルピー。インド人30ルピー。

それはおかしいと思ったので、受付に苦情。

マニプールの組織が運営してるから仕方ないんだ、と言い訳された。

 

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軍服の上に監視カメラ

中は撮影禁止。
でも大して何も置いてない。

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この資料館は戦争を賛美した内容になりそうだったのを、沖縄出身でインパール戦に参加した大城和喜さんという男性が阻止したのだと、琉球新報の記事に書いてある。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-964961.html

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この次のコーナーはその後のマニプールの発展について。

戦争が州の発展を後押しした、みたいな構成になっていてどうかと思った。

 

亡くなった人にとっては、無意味でなかったと思いたいのは分かる。

インパール戦がインド独立のきっかけになった、なんて言ってる人もいるみたいだ。

それでも何を言おうが、この最低の作戦を立てて誰も止められず、一人としてその責任も取らない、こんな無様な実態が肯定されることは決してない。

 え、更迭? それが?

 

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名札に不器用な刺繍でイマノと書かれている。それが一番心に刺さった。

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殆どが茨城県出身者だったと、この横に置いてある戦没者名鑑に書かれていた。

 

 

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阿倍首相も平和を賛美

 

 

ホステルってそりゃホスをテルするとこじゃなかったの?なんてそこに拝み込んで泊まってみた

※緊急告知

まさかのブログ親バレ発覚

「見とるよ、ブログとか」ってギャー恥ずかしい今すぐ読むのをやめてくれさい!!

 

という訳で、インパールから30キロ手前の町kakchingというところで車を降りて、グーグルマップでホテルを探したら、4キロ先にあった。

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インドとは思えない綺麗な街並み

行った。

 

部屋あるの?

 

ええと、ここはホテルじゃなくてホステルなんだ!

 

えっ? ホステル? それが何か?

 

んーなんて言ったらいいのかなあ。

 

えっ、泊まれないの?

 

ちょっと待って、確認してみる!

 

で、ホステルというのは泊まれるところ以外にもう一つ意味があって、寄宿舎、寮。ようは家が遠くにある生徒の合宿所みたいなところだった。

 

いいって!

 

えっほんと?

 

責任者に確認してくれてたようで、日本から自転車で旅してる変な奴を教育の一環と思ってホームステイさせてくれる、みたいなことになったんだと思う。

体を洗いたいって言うと、井戸を使ってもいいよって言ってくれた。

 

シャワールームはそこ?

 

ここだよ。

 

使っていい?

 

どこでも、何でも使っていいんだよ!

 

めっちゃ優しい。

ポンプで井戸水を汲むと、濁ってる。

 

最初に出てくる水は汚いから捨てるんだ!

 

そうなんだ。

 

捨てて、もう一回汲んだ奴も、そんなに変わらないけどまあいいやって、バケツ持って個室に入って体を拭く。

よくみるとバケツにはおたまじゃくしが泳いでた。

風呂から出たら先生がいて、旅のあれこれについて話した。

 

自転車漕いで全部まわってるの?

 

ううん、バスとか電車ばっかり!

 

……(笑)

 

マーケットに行くよ、一緒に行こうって言われて、もう一人の先生を迎えに行って、どこ行く? どこ行く? そりゃあそこでしょ! って手でグラスを傾ける仕草。

 

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こんな先生日本にもいそう

バーへgo!

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ジョニ黒。インドでこれは超高級ウィスキー

で、日本で飲んだことあるかい? って聞かれて、うんごくたまに、って言うと、でもレッドラベルだろ? って決めつけられる。

確かに前にインドに来た時は、バーボン、スコッチが高すぎたから安物インドウィスキーACESとかPUNCHばっかり飲んでた。紙パックに入ってる奴。

 

これ。

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三年前の画像。これがものすごく飲みにくくてお気に入りだった30ルピーだったかなあ

 

この写真を見せたら、「これはダメな奴だ!」って。

飲んで、日本人は働きすぎでデスレールウェイを突っ走ってるんだよ、だから俺はそこから逃げてきたんだ、みたいな話を酔ってした。(いうほど働いてないけど)

でも海外で働いたら給料が安いよ?って言われた。

うん。人生とお金のトレードオフだ。

 

 

翌朝。

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この先生は聞けば年齢50歳だとか。若い!見た目若すぎ!

 

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明るいところで見たら、ゲストハウスじゃないのは明白!

 

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周期表が壁に貼ってある。ニッポニウムは書いてあるかな?

 

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数学の式がいっぱい書いてある。もうとっくに忘れてる奴

 

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生徒さんたち。

このあとで筆ペン使って一人一人の名前を漢字で書いてあげた。

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