自転車でフラッと海へ行くブログ

海が見たくなって自転車で出かけた 白浜、沖縄、タイのタオ島を経て紅海まで行く予定。なおダイビングのライセンスは日本に届いたのでまだ手にしてない

インド最大のお祭りドゥルガープジャのさなか、ブッディストテンプルに頼み込んで泊まってみた

んだが異端か?

 

シロンはどこにでもある観光地に過ぎないので書くことがない。

普通のインド人が行ったら涼しいし楽しめるんじゃないかなあ。

雨で出発が伸びたのは激坂をリムブレーキで泥まみれに下りたくなかったから仕方ない。

晴れて標高1.5キロを一気に駆け下りるのは爽快。途中でインド人自転車乗りに会って仲良くなったりした。

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普通にいい奴アジャイ君

ドゥルガープジャはペルソナってプレステのゲームやってたら知ってるドゥルガーって女神、ドゥンて名前のライオンを乗り回す、全身の毛穴からビームを出せるヤバい奴。手も10本もあるそいつの祭り。ガネーシャだとかヒーロー揃い踏みで総出演しとる。DCどころかマーベルもまっつぁおの超人というか超神集団。派手だ。

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グワハティに戻ってきた翌日からドゥルガープジャという盛大なフェスティバルが始まった。

ちょろっと見て旅立つ。

ダラダラしてたらすぐに時間は過ぎてしまう。

コルカタまで電車は使わず、自走する事にした。

道が平坦だから。

 

で、早朝10時くらいに出発して30分くらい漕いで喉が渇いたんでファンタ買ったらまたインド人のおっさんに捕まった。どっから来た?ジャパンかそれはすごいな、我々のお祭りを楽しんでほしい、時間はあるか?

 

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この人実は大学教授だった

また布貰った。これはガムチャって言ってタオルか手拭いみたいな用途の奴

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祭りに来てた子供

歓迎されて写メ撮ったり子供にたかられたりした後ご飯を振舞ってもらい、気付けば夕方。

 

安い宿知らない? って聞いたらブッディスト・テンプルの僧院があるとか。

泊まれるの?

うん。

 

そりゃ泊まってみるでしょ普通に考えて、ブッダガヤでも何でもない街のお寺で。

 

 

行ったら丁度お経あげてた。

そこに、外のスピーカーからドゥルガープジャの爆音音楽が盛大にかぶさってお経をかき消した。

オレンジ色の僧服を来た和尚さんはポーカーフェイスだけど、絶対イライラしてたはず。

 

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お経が終わってひと段落した後、和尚さんに泊まっていいかと聞いたら変な顔をされたけど大丈夫だった。やっぱ日本人が珍しかったんだと思う。

 

 

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バスルール、トイレ付ツイン。※バスは標準的なバケツシャワー

普通にいい部屋。

その上和尚さんがフルーツとかロッティやカレー持ってきてくれた。

 

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仏像はミャンマーと比べたら普通

 

 

 

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並ぶ仏像

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インドの高僧

ここまでは何となくわかる。

 

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くいだおれ太郎さんにちょっと似てるなあと思った。

聞けばサンスクリット語の経典を現代インドの言葉に翻訳した偉い人だそうだ。

左のおっちゃんが教えてくれた。

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ブッディストのインド人。ド派手なヒンズー教徒たちと比べて清貧な印象

※最近調べたらたぶんアンベードカル博士 DR.Ambedkarの像だと思う

ググったらすごい人だった




仏教はインドで始まったとはいえそもそもインテリ向けの宗教だ。インド大衆にはそぐわない。ジャイナ教と分離したり腐敗して形骸化したり苦行神聖化に退化したり偶像崇拝したり見る影もないけど、それでも2500年以上も続いてる。ナザレのイエスが誕生するより500年も前からだ。

どっかのトンデモ系ブログで、東方からの三賢者はつまり仏教徒だ説があって、まあ他宗教にマウントして取り込んでいくのは宿命だよねと思いつつも少し納得した。

一神教だろうが本来なら信仰対象はない仏教だろうが本質は一緒で、いい事言っとる。

戯言とバカ相手の方便を除外したら、本当に頑張っていい事言っとるんですよ。

もちろんムハンマドさんもだけど。

当時としてはもちろんのこと、今でもほとんどそのまま通用する。目には見えないけど確かに存在するものに、しっかり対処しようとまでしている。

でも世の中教義を盲信すればいいっていう思考停止バカが多いから伝えきれない。

 

 

日本から来て、仏教徒だって言うと喜ばれた。

このおっちゃん和尚じゃないけど仏教徒で、ヒンズー教うっさいから大嫌いって。

インドはゴーダマーシッダールタ生誕の地なのに2.5%しか仏教徒がいないんだって嘆いていた。

日本はほとんど仏教徒だよ、あとミャンマーもって教えたげて電飾LEDのミャンマー 仏動画見せたらヒンズーみたいっていってた。日本の仏は古臭くて味があるでしょって見せたら、ちゃんと磨けよみたいな反応。うん。 

 

過去の記事 

charideumi.hatenablog.jp

 

 

外のスピーカーからは夜中じゅうずっと、今も激うるさいヒンズー音楽が流れてる。

それが平気なインド人たちの中からブッダが現れたのは不思議なようで、でもそれが当然だったのかも知れない。

 

ブッダガヤに行けって言われて、まあちょろっと寄り道してもいいかって気持ちになった。